今回は、鶴見区でひったくり防止の活動をしています「鶴見ひったくり防止レディース隊」代表者、藤井秀子さんにお話をお伺いします。
Q.「鶴見ひったくり防止レディース隊」の活動の様子を教えていただけますでしょうか?
「毎月、5日、15日、25日の3回、街頭でキャンペーンをやっています。皆さんに“ひったくり防止カバー”を自転車の前カゴに付けてもらって、ひったくり被害が少なくなるように呼びかけています。皆さんに『防止カバーを持って帰ってください』と言うだけでは、後で付けていただけないようなので、その場で防止カバーを自転車のカゴに付けさせていただいています」
Q.いつもどの辺りでキャンペーンをされているのでしょうか? 「ピンクの派手なジャンパーに『ひったくり防止レディース隊』と書かれたグリーンのタスキを掛けて、スーパーの前や駅前、銀行や郵便局など、人の出入りの多いところを重点的にキャンペーンをしています。また防止カバーは、鶴見区の防犯協会と地域の企業の方から寄付していただいていますので、皆さんに無料で配っています」
Q.「ひったくり防止レディース隊」は、どのような皆さんが参加されているのでしょうか? 「地域の主婦の皆さんです。各11連合ある地域女性団体協議会の会員さんの中から、5人ずつを選抜して、レディース隊をつくっています」
Q.選ばれる理由は、どのようなことなのでしょうか? 「比較的若い人で、やはり地域のことに関心を持っている方です。関心がない方だと、続かないと思います」
Q.鶴見区の地域女性団体協議会というのは、どのような組織なのでしょうか? 「大阪市女性団体協議会に付属していて、鶴見区の女性がメンバーになっています。学習と実践活動をして、女性の地位向上を目的とする女性団体です。具体的には、キャンペーンや女性学級という学級で学習をします。また地域では、老人給食やふれあい喫茶、町の清掃など地域のボランティア活動をしています。その一環として、『ひったくり防止レディース隊』をしています」
Q.「鶴見ひったくり防止レディース隊」の発足理由を教えていただけますでしょうか?
「ご存じのように、大阪はひったくりワースト1位です。その中でも鶴見区はひったくり件数が多い方でした。ひったくられる人は、90%以上が女性です。そこで防犯協会の方から、『女性会でなんとかできないか』と声を掛けていただいたのがきっかけで、平成14年からひったくり防止の街頭キャンペーンをすることになりました。それが『鶴見ひったくり防止レディース隊』ができた理由です。最初は60人でやりました。当時はひったくり件数が117件あったのですが、平成15年に毎月街頭キャンペーンをやった結果、ひったくり件数は、64件に減りました。平成16年には、さらに48件にまで減りました」
Q.すごい効果があるものですね。のべ何人ぐらいにPRしたことになるのでしょうか?
「毎月5日、15日、25日の3回の街頭キャンペーンで、毎月防止カバーを3000枚ぐらい配っています。今年の4月までにのべ32ヶ月間、街頭キャンペーンをやったことになりますので、9万6000人にPRしたことになります。だから、最近ではスーパーに行った時など、ひったくり防止カバーを付けてくれている人を多く見かけるようになりました」
Q.その成果が、テレビなどでも紹介されたとお聞きしました。何か反響がありましたか?
「NHKで放送されて、警察庁や全国防犯協会の連合会から表彰を受けました。みんなが一層頑張らないといけないという励みになっています。これからも鶴見をひったくりのない町にしようとみんなで頑張っていきます」
なんか強い決意みたいなものを感じます。これからも、そのパワーで頑張ってください。ありがとうございました。
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ひったくり撲滅のために
がんばっておられます |
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「防止カバー」を自転車のカゴに付けるキャンペーンの様子
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この活動のおかげで
ひったくりが激減! |
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警察庁から表彰を受けました |
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