今回は、此花区で行政と住民、官民共同で此花区の町の活性化に取り組んでいらっしゃる「此花まちづくりワークショップ」の福祉ワークショップスタッフ 甲斐恭子(かい・きょうこ)さんにお話をお伺いします。
Q.地域の防災や福祉、教育などいろいろな分野の活動をされています「此花まちづくりワークショップ」は、どのような団体なのでしょうか? 「此花区役所と住民とが共同運営をする町づくりの活動団体です。イベントなどを開催致しまして、此花区の町の活性化を図る取り組みをしております。ワークショップは、福祉、教育、防災の3本柱です。私は、その中の福祉のワークショップに参加をさせていただいております」
Q.その福祉のワークショップは、どのような活動をされているのでしょうか? 「やさしく楽しく歩けるマップ」というガイドマップを作りました。社会は、これから高齢化社会になります。どこへ出掛けるにも自分の力で出掛けられるような町にしていきたいと思ったのがきっかけでした。具体的には車椅子を利用していらっしゃる方が安全にショッピングなどをするにはどうしたら良いのかを車椅子を利用していらっしゃる方の目線で、つまり自分たちも車椅子に乗って体験しました。そしてこのお店は車椅子で入りやすいかどうかなどをガイドマップに掲載させていただきました。お子様をお持ちのお母様からご高齢の方までが利用できるこのガイドマップは、区役所で無料で配布しております。
また、今年の3月21日に「ホットハートふれあい祭り」というイベントを開催しました。此花区には10の連合町会があります。それぞれの連合で月に1回、区民センターなどで「ふれあい喫茶」と題して、ボランティアの方が喫茶スペースを設けて、高齢者やハンディキャップのある方がふれあえる場を提供しています。そのふれあい喫茶を一堂に集めて開催したのが「ホットハートふれあい祭り」です。10連合町会のそれぞれの地区で営業しております飲食店9店舗にご協力していただきました」
Q.イベントを開催したことによって、何か変わったことはありませんか?
「イベント開催前は、スタッフの皆さんは、イベントを開催することに尻込みをされていたようですが、イベント開催後は「こんなんやったら、来年もやりたい」と言ってくださるほど盛り上がりました。またお客様には、イベントが終わる最後まで残っていただきました。いろいろなイベントがあっても、プレゼントがあるとそれをもらったらすぐに帰られるような状況が往々にしてありました。しかしこのイベントでは、最後までお客様はずっと会場に残ってくださり、お片づけまでご協力していただけたりと思いがけないふれあいができたと思います。これからもご高齢の方やハンディキャップのある方が安心して生活できる此花区を目指して活動していきたいと思います」
今後とも、ワークショップの活動に積極的に参加されて、頑張っていただきたいと思います。
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此花まちづくりワークショップ
甲斐さん |
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車椅子を利用していらっしゃる方の
目線でつくられたガイドマップ |
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区役所にて無料配布されているそうです! |
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高齢者やハンディキャップがある方の
ふれあいの場である喫茶スペース |
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