今回は、淀川区、特に十三を中心に芸術を通して人と人とのコミュニケーションづくりをしていこうと活動していらっしゃいます「NPO法人 淀川アートネット」 赤座 雅子(あかざ まさこ)さんにお話をお伺いします。
Q.「NPO法人 淀川アートネット」はどのような活動をされていらっしゃるのでしょうか? 「十三に『第七芸術劇場』という芸術映画館があるのですが、数年前に一度映画館として経営が成り立たなくなり潰れてしまいました。そこで2年前、十三の町の“文化の復興”ということで芸術映画館をもう一度立ち上げることとなり、年齢も職種も様々な方が集まりました。芸術を通して、顔の見える町づくりや人づくりができるのではないかということで始めたのが、淀川アートネットです。昨年の11月にNPO法人として認定されました。実際に行った具体的な活動としては、昨年、『第七芸術劇場』で『トントンギコギコ図工の時間』という図工のドキュメンタリー映画を上映しました。この映画は、野中真理子さんという方が監督をされまして、子どもの視点からモノをつくるということがよくわかります。美術教育にとどまらず、各教育関係機関などで取り上げられ、全国で上映されています。また昨年の8月20日に十三公園で実際に何かを作ってみようということになり、子ども達と保護者を募って、『トントンギコギコ・ふれあい図工教室』という造形ワークショップを行いました。その時は、幼稚園から小学校高学年ぐらいまでの子どもさんが集まりました。子どもさんに負けず、お父さんやお母さんも夢中になっていましたよ」
Q.今後どのようなことを計画されているのでしょうか?
「昨年、モノづくりをする芸術活動をしている団体が30ほど集まりまして、『淀川アート見本市』という催しを2日間行いました。今年の9月または10月に第2回目を行う予定です。昨年は約1000人の方にご来場していただいきまして大変盛況でした。第2回目は、それ以上の盛り上がりになればと期待しております」
Q.いろいろ活動されているようですが、誰でもメンバーにはなれるのでしょうか? 「参加したいという方はもちろんOKです。ジャンルはなんでも問いませんので、モノをつくっている方がいいように思います。それを発表する機会や場所はきちんとあります。
私は、芸術やアートというと少し敷居が高く感じられる方がいらっしゃるように思います。やはり作ることを楽しむ機会を持って欲しいと思いますので、是非十三で体験していただきたいと思います」
Q.赤座さんにとっての大阪の魅力をお聞かせください
「元々、東京の人間なのですが、十三の町に引っ越してきて、とてもいろんな個性を持った方がいらっしゃると感じました。『淀川アートネット』というのは、すごく年齢層が高いというと失礼なのですが、中心に活動していらっしゃる年代が50代後半から60代の方です。すごくエネルギッシュに自分たちの持っているものづくりというものを活かして、イキイキと活動されていらっしゃいます。そういう方達を見ていましたら、年を取るのは悪くないと思うようになりました」
分かりました。ますます十三に溶け込んでください。
どうも、ありがとうございました。
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淀川アートネット
赤座さん |
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十三公園で開催された図工教室 |
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秘密基地づくりに夢中! |
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楽しいクラフトづくり |
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