今回は、大阪市出身で天才作曲家と言われております貴志康一(きしこういち)が作った曲を演奏していらっしゃる都島区の市民楽団「桜之宮ウインドオーケストラ」代表 中本宏司(なかもとひろし)さんにお話をお聞きします。
Q.「桜之宮ウインドオーケストラ」という市民吹奏楽団について、お聞きしたいのですが。 「オーケストラって、すごく大げさな名前が付いているのですが、都島区の音楽大好き人間が集まっている吹奏楽団の集団です。都島区の区民楽団として、今育ててもらっているのですが、新春コンサートや文化の集いなど、都島区の区民行事の活動をしています。そこで大阪市出身で、天才作曲家と言われている貴志康一(きしこういち)が作った曲を吹奏楽版にアレンジしまして、演奏しています」
Q.貴志康一の音楽を演奏するようになったきっかけはどのようなことでしょうか? 「貴志康一が都島で生誕したということで、都島区は数年前から貴志康一コンサートをされています。そこで都島区の方が何かやってみませんかとお声をいただいたのがきっかけですね。組曲になっています「日本スケッチ」と「日本組曲」という2曲を2回ほど演奏させてもらいました」
Q.貴志康一という方について、教えていただきたいのですが
「貴志康一さんという方は、僕もあまり知らなかったのですが、都島区で生まれ育って、小学校の頃までおられたというふうに聞いています。その後、芦屋の方に移られたということです。主にバイオリニストとして活動され、スイスやドイツに留学し、日本人で初めてベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の指揮をされました。作曲活動も20歳を過ぎた頃から取り組まれたようです。貴志さんの音楽は、かなり日本の色合いが濃い感じですね。その後、多くの楽曲を残し、28歳の若さで病に倒れ、お亡くなりになっています」
Q.「桜之宮ウィンドオーケストラ」は、どんなきっかけでできたのでしょうか? 「私が以前勤めておりました都島区にあります淀川中学校で、吹奏楽部の顧問をしておりました。まずOB会が核となってでき上がったのですが、転勤に伴い活動場所を探していた時に、都島区の方からいろいろお声をいただき、都島区民センターを練習場として貸していただけるということになり、そこから名前が「桜之宮」になりました」
Q.「桜之宮ウインドオーケストラ」には、今何人くらいいらっしゃるのでしょうか?
「いろいろ入れ替えはあるのですが、大体40名くらいだと思います。初めて楽器を演奏してみたいという方も来られていますし、全くの初心者の方への指導も何とかなると思います。ちなみに会費は年齢を問わず500円です」
それは、本当にお安いですよね。楽器をさわった事のない方でも、気軽に参加できると思います。
これからも大阪で、素晴らしい音楽を大阪の皆さんと演奏していっていただきたいと思います。今日はどうもありがとうございました。
|
|
|
桜之宮ウインドオーケストラ
代表
中本さん |
|
練習場所である都島区民センター |
|
今日はモーリス・ラヴェル作曲の
「ボレロ」を練習されてました |
|
中本さんの指揮は大迫力でしたよ |
|