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5月のグランドオープンを控えた大阪駅
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生まれ育った十三のまちを、昔の地図を片手に歩いて都市の変化をリポートし、ブログで発信している新之介さんを2010年12月18日の放送でご紹介しました。新之介さんは大阪のまち情報を発信する有力ブロガーですが、その新之介さんが第一人者だと推薦するのが、ゴリモンさんです。ゴリモンさんは、自サイト「ゴリモンな日々」で梅田を中心に大阪のまち情報を発信し続けています。特徴は定点観測。変わりゆく梅田周辺の様子を何年にもわたって見つめ、記録しています。ゴリモンさんに言わせると、今年の梅田は絶対に見逃せないとのこと。大阪駅のグランドオープンがあるほか、行われている工事の姿が大きく変化する年でもあり、まさに“期間限定”の時期に当たるからです。
ゴリモンさんの定点観測の始まりは、中津にあるマンションへの引っ越しがきっかけ。最初は大して町のウオッチングにも興味はなかったそうですが、たまたま目の前でコンテナヤード(うめきた)の大規模な工事が行われていたため、変化の様子を定点観測して残すとおもしろいのではないかと思ったのだそうです。池田市で生まれ育ったゴリモンさんは、阪急に乗ってよく来た梅田と阪急百貨店には特別な思いがあり、阪急百貨店の建て替えも梅田ウオッチングを始めた強い動機になりました。また、定点観測の結果をサイトで発信してみると、色々な世代や立場の方から反響が寄せられたため、続けていく気持ちが強くなったのだそうです。
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旧中央郵便局舎と新しい大阪駅
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定点観測をする立場からすると、これから1〜2年間の梅田は一番の見ごろだという。阪急百貨店の北半分の建て替え工事が本格化し、うめきたも基礎工事が終了して鉄骨が組み上がっていきます。とくに、これまで下から見ると分かりにくかったうめきたは、これからが楽しみなのだそうです。
もちろん、定点観測の楽しみはこの2カ所だけではありません。例えば、大阪中央郵便局の旧局舎。建て替えが決まっているその建物は昭和14年に出来たものですが、周辺はどんどん変わっている様子がよく分かるとのこと。古い建物の外壁がタイルなのに対し、新しい建物はガラス張りなどが多く、その対比も見ものなのだそうです。
何かの建物がなくなるからウオッチングするというのではなく、日常の生活の中に見えている景色をウオッチングしていけば、もっと自分たちの町を好きになれる。ゴリモンさんはそんなふうに考えています。
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阪急百貨店の北半分も今年が見ごろ
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さて、そんなゴリモンさんが手がける「ゴリモンな日々」は、梅田を中心に大阪の町並の変化をウオッチングし、その様子を情報発信している人気サイト。2003年ごろからの定点観測画像が掲載されています。基本的にすべてゴリモンさんが撮影した画像ばかりですが、なかにはブログを見た年配の方が送ってくれたという古い画像も見受けられます。
ゴリモンさんは、古い写真を見る際、人々の様子だけでなく、そのバックにある建物にも目をやってほしいと言います。看板やイベント告知の垂れ幕などの変化にも注目。例えば、1970年の大阪万博直前の写真には、万博まであと何日といったようなことがビル壁面に表示されていたりして、とても楽しいそうです。他に、百貨店の紙袋や人々の服装も今とは違ったりしている点にも注目だそうです。
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ヨドバシカメラ前から見るうめきた
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お話を伺った後、とくにお薦めの梅田ビューポイントに連れていっていただきました。まずは、梅田歩道橋の北端。左を向けばグランドオープンを目前にした大阪駅が見え、右を向けば北半分の工事が始まっている阪急百貨店が見えます。
2カ所目は、大阪駅北側のヨドバシカメラ近辺。うめきたの工事の様子が仮設塀を越えて見え始めています。梅田スカイビルをバックに、それと同じ規模の高層ビルが4本建って行く様子が、これから目の当たりにできる注目のポイントです。
最後に、ゴリモンさんの中津のご自宅にもお邪魔しました。ベランダからはすばらしい光景が広がっていて、地上からはやっと見え始めたうめきたの工事の様子は、上から全貌が楽しめます。ただし、ここは誰でも入れる場所ではありません。ちょっと得した気分で取材を終えた藤原宏美でした。
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