大阪市中央区の空堀(からほり)地区は、商店街を中心に昔ながらの長屋と人情味が残る大阪らしい町。しかし、長屋がマンションに変わり、商店街にはシャッター目立つという現実も。そんな中、老朽化した長屋を再生する動きがこの町で始まり、店を経営したり住んだりする若者が増えています。最近、何かとマスコミで取り上げられる機会が多い注目の町。今回は、それを支えるさまざまな人たちを訪ねました。 |
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ここが外出介護の拠点から本格的なサロンになっていった大きな理由は、2000年に始まった介護保険サービス。外出介助にも、日ごろ介護に来てくれるヘルパーを指名する高齢者が多くなり、(ボランティアの交通費負担のみで)無料利用できるのにも関わらず、外出介助の利用が減ってきたのだそうです。 |
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からほり新聞に紹介されいた方のうち、最初に訪ねたのは、空堀商店街にある「こんぶ土居」の土居成吉(しげよし)さん。漫画「美味しんぼ」でも紹介された「こんぶ土居」は、創業107年の老舗昆布店です。デパートからの出店オファーも断り、決して利潤追求に走らず、店の切り盛りをご子息に任せる一方で、まちづくりや商店街の活性化に力を入れている土居さんは、まちづくりに必要なのは3種類の人たちだと考えています。まずは町会長をはじめとする地縁団体の人々、次がNPOなどのまちづくりグループ、そして3番目が、そのどちらにも属さない「こんぶ土居」のような商店。空堀らしい個性のある店づくりをして、少しでも多くの皆さんに足を運んでもらうことが使命だというわけです。 |
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空堀には、新しいことをしようとこの町にやってくる若者を迎え入れる姿勢があるとのこと。漬け物や豆腐など伝統的な商売は難しいものの、雑貨店やドーナツ店、ビルの地下で営む青果店など、既に若者たちが積極的にこの町でチャレンジしていて、空堀の商店街の後継者となることが期待されています。 |
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次に訪れたのは、空堀でテーラーを営む池田稔さん。池田さんは絵が得意で、空堀の町を描き続けています。その技術を生かし、空堀地区HOPEゾーン協議会「空堀まちなみ井戸端会」が発行する絵はがきに絵を提供しているのです。 以前は大阪城ばかりを描いていた池田さんですが、3年前からは地元空堀に目を向けはじめました。それは、次々に昔ながらの建物がおもしろみのない鉄筋コンクリートへと建て替わっていく様子を見たため。池田さんによると、空堀の場合、商店街から少し外れたところにおもしろい風景があり、戦前からのそうした町並を絵に残したくなって描き始めたそうです。今、描いておかなければもう見られなくなる、描くことで町並保存に協力できればと考えたのだそうです。ただ、その一方で、商店街を少し入った路地に新しいブティックや居酒屋などが出来ている姿は、空堀の魅力の一つだとも語ります。 絵はがきは5枚1組となっていて、「空堀まちなみ井戸端会」が発行。希望者には町づくりへの協力金として400円をお願いしているということです。 |
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