かつて大阪が日本の首都だったことを、意外に大阪人は知らない。それをもっと知ってもらおうと、今でいう皇居があった難波宮史跡公園とその周辺で、2007年からNPO法人OSAKAゆめネットが始めた「難波宮フェスタ」。4回目の今年は、メイン会場を大阪歴史博物館とNHK大阪放送局1階アトリウムに移し、7月28日(水)、「なにわの日」に行われました。7月28日は「なにわ」と読めるのに加え、
難波宮を発掘した山根徳太郎博士の命日にもあたるそうです。なお、難波宮史跡公園を舞台にしたイベントとしては、11月28日に「ふれあいクリーン大作戦」を開催。清掃活動をした後にワークショップやステージで交流を図るそうです。 |
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ところで、NPO法人OSAKAゆめネットとはどういう団体なのでしょう。所長の濱田容子さんに出来た経緯などを伺いました。それによると、歴史や音楽など色々な分野で活動していた大阪の五つの市民団体と個人、計70人が参加し、大阪のまちづくりをしていこうと2006年4月に出来たNPO。今は七団体、計80人が参加しているそうです。日頃は、放課後授業で子供たちを相手にワークショップを開催。縄文時代の遺跡から見つかった5センチぐらいの組みひもを解明し、それを模してミサンガを作ったり、弥生時代の織りでコースターを作ったりといった活動をしているほか、大阪歴史博物館や大阪文化財研究所の学芸員を講師に招いての歴史セミナー、大阪での歴史ウオーク、映画学習会、国際交流会などをしています。 |
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ワークショップものぞきました。まずは、遺跡発掘をしている大阪文化財研究所による「ドキドキ土器クイズ」。市内で見つかった本物の土器を持ってきて、参加者に手に取ってもらっています。時代に3000年の幅があるそうで、さわった感触でどの時代のものかを当ててもらうというクイズ。土の硬さや砂に混ざり具合など、時代により土器には違いがあり、机の上に表示してある写真を見ながらどの時代の土器かを推定していきます。 |
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次に参加したワークショップは、スロークローズによる「糸つむぎ」。収穫したばかりの綿(わた)から、種くりをし、弓打ちにをして繊維をほぐし、糸車を使ってつむぐまでを体験することができます。用意された綿は2種類。アメリカ綿と和綿です。手に取ると分かるのですが、アメリカ綿は繊維が長くて細く、縮れが少ないので、シュッとした感じで柔らかい。それに比べて和綿は、しっかりしている感じ。繊維が短くて少し太く、繊維の中の空洞が大きいためだそうです。和綿は保温性と通気性に優れていて、高温多湿の日本には向いているとのこと。手触り、肌触りはアメリカ綿の方がいいのですが、日本で使うなら和綿が向いているという土地柄による違いの説明に、納得の藤原でした。 |
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最後はA-yan!! 関西をアートで盛り上げるNPOの「歴史絵巻を作ろう!」というワークショップ。 クレヨン作家の「のんち」さんの指導のもと、70人以上の子供達が参加して、つなげると30メートルもの長さにもなる歴史絵巻を描いています。これに先立ち、大阪歴史博物館の展示を歴史の先生による話を聞きながら見学していて、その興奮がさめやらぬうち、みんなに描いてもらおうというものです。難波宮の歴史絵巻を作っていますが、どちらかというと見て楽しかったというものを描く絵日記に近いのかも、とのんちさん。 |
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