幹線道路を少し入ると、昔ながらの長屋や路地が多く残る大阪市福島区野田地区。この町にひかれた若い皆さんが、地元住民や商店、企業と一緒になってまちづくりに取り組むべく5年前に設立したのが「野田まち物語」です。1年半前に番組で紹介した際、イベント開催や椅子の設置、他地区団体との交流などを行っていましたが、最近になって活動内容も増え、この夏からは新しく「スキマ大学」という新プロジェクトもスタートしました。メンバーの大西崇之(たかゆき)さんに、現在の活動内容について伺いました。 |
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建築関係の専門学校で教鞭を取る一級建築士の大西さんは、「住まいコンシェルジェ物語」編集長。専門知識を生かし、住まいに関するよろず相談に乗り、問題解決のお手伝いをしようとしてきましたが、来てくれる人が少なかったため、空き家が増え、町が古くなっている状況をプラスに解釈して何かをしようと思い、そうしたものを「スキマ」としてとらえれば、町の資源として有効利用していけるだろうと考えました。大学といっても難しいことはしない。例えば、昔から地元で営業している青果店のおやじさんに上手な野菜の選び方を教えてもらう、しかし、そこに買い物に来ているおばちゃんの方がもっとよく分かっているというなら、交代して先生になってもらう、といった具合に、教える-教えられるという一方通行的なものでなく、フラットな関係を築きながら開催していくことを目指します。 |
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次回の開催は8月1日(日)で、テーマは「ななとこまいり」。講師を務める「ななとこまいり物語」編集長の西江智子さんによると、野田には11体のお地蔵さんがあり、そのうち七つを回ってお参りをすると一つ願いがかなうという「ななとこまいり」の言い伝えがあるとのこと。こうしたことやお地蔵さん自身のことを地元の人たちにもっと知ってもらい、お地蔵さんを好きになってもらえるような内容になれば、と抱負を語ってくれました。話の後、実際にななとこまいりもするそうです。 |
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2番目に訪れたのは「子安(こやす)地蔵」。このお地蔵さんの特徴は、胸に子供を抱っこしていること。この子供の頭をさすりながら願いことをすると、わが子の健康に関する願いがかなうと言われているそうです。実際、子供のいる人がよくお参りをしているそうで、抱かれた子供の頭の部分が黒くなっています。 野田のお地蔵さんのほこらなどには、それぞれのお地蔵さんの由来などが書かれている「お地蔵さん掲示板」が付けられています。これも野田まち物語が設置したもの。200円で頒布中の「ななとこまいりMap&GuideBook」をあわせて利用すれば、野田の地蔵について多くのことを知り、楽しむことができます。 |
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最後は、西江さんが野田のお地蔵さんの中で一番好きだという「兼平(かねひら)地蔵」に。長屋の一角に井戸が残り、その上にほこらが設けられている風情が魅力的。赤い憩いの椅子ものんびりとした雰囲気をかもし出しています。 ■スキマ大学についての問合先: |
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