2009年11月28日(土)放送
 

田邊から住吉さんへ

「神馬の道・再現ウオーク」

住吉区にある住吉大社の神馬(しんめ)は、戦前まで東住吉区の田邊(たなべ)地区で飼育され、毎日、舎人に引かれて往復していたそうです。その“お馬道”をたどって歩こうというイベントを、 11月22日(日)、田邊HOPEゾーン協議会“にんやか田邊”の皆さんが開催。今回はその様子を取材し、ご紹介しました。
住吉大社と田邊の関係は、住吉大社に祀られている神功(じんぐう)皇后の時代にまでさかのぼります。神功皇后が三韓出兵した折、現地ですばらしい白馬を見つけ、日本に連れ帰って住吉大社の神馬としました。しかし、ある日行方不明になり、人々が探していると、田邊で粟を食べている姿が目撃されました。そこで、この神馬は田邊が好きに違いないと考えられ、以後、田邊の厩舎で飼育されることになりました。もちろん、これは伝説ですが、田邊での飼育が戦前まで連綿と続いていたことは事実です。
*写真は山阪神社を通過中の様子。

にんやか田邊の松原恵子会長(左)には今回のイベント全般について、吉村直樹事務局長には田邊と住吉大社の歴史について伺いました。

再現ウオークの出発点となった法楽寺は、治承二年(1178)に平重盛(しげもり)が創建。お話を伺ったのは小松庸祐(ようゆう)住職。

本物の神馬の代わりに引かれた神馬御輿。田辺大根もつけています。作ったのは、田邊の木造模型製作家の妹尾保雄さん(右上写真)。

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神馬を祀る「神馬塚」の跡が田邊に残っています。ここも再現ウオークのコースになりました。
田邊の山阪神社を経て、住吉大社に到着。まずはお祓いが行われました。
住吉大社・ 権禰宜(ごんねぎ)の小出英詞さん。現在の神馬「白雪号」は、昭和61年に北海道で生まれた白馬であることなど、お話を聞かせてくれました。   →くわしくはこちら