2009年6月27日(土)放送
 

東住吉区に舞うヘイケボタル

「北田辺の蛍おじさん」

東住吉区北田辺に住む阪本裕一さんは、自宅でヘイケボタルを育てて今年で16年目。平野下水処理場で下水処理水を使って蛍を育てていることを新聞記事で知り、実際に平野下水処理場へ見に行ったところ、技術指導をしている人から、そんなに興味があるなら飼ってみたらどうかと勧められたのがきっかけでした。試行錯誤はあったものの、今では毎年1万匹の幼虫を育て、そのうち6000匹が成虫になって光の舞を見せてくれるとのことです。しかも、少しずつ羽化するように、“時差”飼育しているため、7月末まで蛍が舞うとのこと。その様子は一般公開され、子供はもちろん、大人たちも大喜び。最近では、噂を聞きつけて遠くの方も見にこられるそうです。
ゲンジボタルが流れのある川に多いのに対し、ヘイケボタルは田んぼや池、沼などに多いそうですが、減反や転作、耕作放棄などで数が減りつつあります。ゲンジボタルに比べ、光が淡く、点滅のペースが早いそうです。

羽化した成虫を入れる蛍舎。この中で蛍が舞い、交尾の後、下の水ごけに産卵。卵はその下の水の中に落ちる仕組みになっています。

幼虫を育てている水槽。ここで最後の脱皮をし、土に潜ってさなぎになり、やがて羽化します。羽化したものは蛍舎へと放たれます。

北田辺には古い家並も残っています。蛍の前に町の散策も楽しい。
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