ホームに戻るボタン 鬼伝説の大江山が、雲海と紅葉で着飾る時。
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大江山連峰の美しい紅葉 鬼の交流博物館
大江山連峰の美しい紅葉 インドにも鬼がいるもよう(日本の鬼の交流博物館)

 京都府大江町は鬼伝説をテーマに町づくりを進めています。町内に入るとあちこちに「鬼」の文字があり、大江山が近くなると道に鬼の人形や看板などが立っていて、まさに酒呑童子(しゅてんどうじ)の里に来たことが実感できます。
 大江山の2合目辺りに「日本の鬼の交流博物館」があります。すばらしい自然に囲まれるなか、館の正面には高さ5m、重さ10トンの巨大鬼瓦「大江山平成の大鬼」がどしり。130のパーツに分け、全国8ブロックの産地でそれぞれの鬼師(鬼瓦製作者)が地元の土と製法で焼き上げ、ここに持ち寄って組み上げたものとのこと。もちろん、館内の展示も興味津々です。

鬼の交流博物館 鬼の交流博物館 大江山平成の大鬼 鬼の交流博物館
日本の鬼の交流博物館 博物館周辺の自然 大江山平成の大鬼 鬼瓦の推移の展示

 ここ大江山には三つの鬼伝説が残っています。崇神(すじん)天皇の弟の日子坐王(ひこいますのきみ)が陸耳御笠(くがみみのみかさ)という土蜘蛛(つちぐも)を討った伝説。聖徳太子の弟の麻呂子(まろこ)親王が大江山の鬼を討った伝説。そして、南北朝時代に書かれた物語の主人公である酒呑童子の伝説。古代、山は異界で交通面では障害でした。大江山には東と西に古代から重要な道が二つあり、鬼のいる異界と人とが交流する接点の峠や坂道に、鬼が出たという伝説が残っています。

鬼の交流博物館 鬼の交流博物館 鬼の交流博物館
大江山の鬼のいろいろ 世界の鬼に関する展示も興味深い スイスの「鬼」は魔女

 車で行ける一番高い所、大江山の8号目には、鬼獄(おにたけ)稲荷神社があり、ここからの雲海の眺めは近畿随一といわれています。雲海は季節を問わず出ていますが、美しいのは10月以降。とくに11月上旬になると、紅葉と雲海の組み合わせが奇麗です。よく晴れて、朝も夜も冷え込んだ時には、山頂周辺だけ上に出て、その下は広がる雲海で隠れます。日の出から午前8時ごろまでがベストタイムのようです。

鬼獄稲荷神社 「鬼瓦公園」 「鬼瓦公園」
大江山8合目にある鬼獄稲荷神社 KTR大江駅前に広がる「鬼瓦公園」 「鬼瓦公園」には各地の鬼師が焼いた鬼瓦がある

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